現代最高峰のピアニスト、
キース・ジャレット(Keith Jarrett)のトリオ演奏5枚+2セットを選びました。

本当に、できれば全人類に聴いてほしい。
間違いなくあなたの人生が変わります。
(追記)
2020.9.20、長年トリオのベースを務めたゲイリー・ピーコック氏が逝去されました。 (参照:Wikipedia)
本当にお疲れ様でした。
東洋文化に造詣深く、親日家で邦人ジャズマンとの共演作も多いですが、やはりキャリアのベストはキースとのライブだと思います。
その中でも白眉はAt the Deer Head Inn(後述)。
素晴らしい芸術家の生涯でした。合掌。
At the Deer Head Inn (アット・ザ・ディア・ヘッド・イン)

ハイライトは、「It’s easy to remember」。
私のPCではこの曲の再生回数が9,000回を超えています。

ジャズ史上に残る隠れた名演。
一曲だけでいえば、文句なしに最高傑作。
内容のわりに、あまり世間に知られていないのが不思議でならない。

いわゆるスタンダーズトリオとは異なり、ドラムをPaul Motianが担当しています。
初代Bill Evans Trioのドラマー、レギュラーのデジョネットとは違ってトコトコ叩いています。

「Solar」、「Basin street blues」から至高の時間が続きます。「Bye bye blackbird」ではノリノリ。
小さなクラブでの演奏でリラックスした雰囲気が伝わりますが、緩急がものすごい。

無人島に持っていくべき一枚。私は必ず持っていきます。
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02. Basin Street Blues
03. Chandra
04. You Don't Know What Love Is
05. You And The Night And The Music
06. Bye Bye Blackbird
07. It's Easy To Remember
Standards Live (邦題:星影のステラ)

1985年のヨーロッパツアーからのライブ初出し。

今はなきスイングジャーナル誌主催ジャズ・ディスク大賞の金賞を受賞。
セールスも好調で、トリオでは最も知られたアルバムではないでしょうか。


ジャズを知らなくても聴いたことがなくても誰もが魅了される音楽です。
1曲目の「Stella by Starlight」は原曲を残しつつ予想も及ばない見事なヴァース。
これを聴いて心が動かなければ、キースとは距離を置いたほうがいいかも…。
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01. Stella by Starlight
02. Wrong Blues
03. Falling in Love With Love
04. Too Young to Go Steady
05. Way You Look Tonight
06. Old Country
Tales Of Another (テイルズ・オブ・アナザー)

ベースのゲイリー・ピーコック主導で収録された前衛性の高いアルバム。

スタンダーズ・トリオの前夜的意味合いがありますが、
3名対等のインタープレイが高い緊張感を保っています。

この収録の6年後、彼らはレギュラートリオを結成します。
この当時のゲイリーのベース、キレキレですね。
格好いい一枚です。

A面B面、どちらもいいですね。
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01. Vignette
02. Tone Field
03. Major
04. Trilogy
05. Trilogy (II)
06. Trilogy (III)
Still Live (邦題:枯葉+1)

私がジャズ聴き初めのころ、スイングジャーナル誌はじめジャズ活字文化が健在でした。

ゴールド指定ディスクや「枯葉(Autumn leaves)」収録盤を漁ってたどり着いた、
ジャズの初心者にもおすすめのアルバム。

当時から評価は高かったですが、質・量ともにヘビー級の印象です。
「The Song is You」の尻上がりの高揚感は素晴らしいの一言。

酸っぱい思い出の一枚です。
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ディスク 1
01. My Funny Valentine
02. Autumn Leaves
03. When I Fall in Love
04. Song Is You
ディスク 2
01. Come Rain or Come Shine
02. Late Lament
03. You and the Night and the Music/Extension
04. Intro/Someday My Prince Will Come
05. Billie's Bounce
06. I Remember Clifford
Tokyo '96

1996年3月、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで収録されました。

私も聴衆のひとりとして会場におりましたので、非常に印象深いです。

たしか演奏前に、当時の皇太子殿下ご夫妻がご来場されているとアナウンスがあり、
満場の拍手でお迎えした記憶があります。

雅子妃殿下(当時)が特にキースの音楽をお好きなんですね。
今思えば、警備もものすごかったですね。
もちろん聴衆には一切知らされていないわけですが。

当時無双のキース御大も、さすがに若干安全運転のご様子。
全編素晴らしいですが、1曲目の「It could happen to you」から豊かな時間が流れます。

特に初めてスタンダーズ・トリオを聴くにはおすすめの一枚です。キースの唄も少なめですし。。。
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01. It Could Happen To You
02. Never Let Me Go
03. Billie's Bounce
04. Summer Night
05. I'll Remember April
06. Mona Lisa
07. Autumn Leaves
08. Last Night When We Were Young
09. John's Abbey
10. My Funny Valentine/Song
At the Blue Note: The Complete Recordings (ボックスセット)

ボックスセットは反則かもしれませんが、多作なところもキース好きにはたまりません。

私の最期の1時間は、ディスク6をかけてほしいと、家人にお願いしてあります。


最高の「How about you」を聴きながら眠りたいですね。
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ディスク 1
01. In Your Own Sweet Way
02. How Long Has This Been Going On
03. While We're Young
04. Partners
05. No Lonely Nights
06. Now's The Time
07. Lament
ディスク 2
01. I'm Old Fashioned
02. Everything Happens To Me
03. If I Were A Bell
04. In The Wee Small Hours Of The Morning
05. Oleo
06. Alone Together
07. Skylark
08. Things Ain't What They Used To Be
ディスク 3
01. Autumn Leaves
02. Days Of Wine And Roses
03. Bop-Be
04. You Don't Know What Love Is/Muezzin
05. When I Fall In Love
ディスク 4
01. How Deep Is The Ocean
02. Close Your Eyes
03. Imagination
04. I'll Close My Eyes
05. I Fall In Love Too Easily/The Fire Within
06. Things Ain't What They Used To Be
ディスク 5
01. On Green Dolphin Street
02. My Romance
03. Don't Ever Leave Me
04. You'd Be So Nice To Come Home To
05. La Valse Bleue
06. No Lonely Nights
07. Straight, No Chaser
ディスク 6
01. Time After Time
02. For Heaven's Sake
03. Partners
04. Desert Sun
05. How About You?
Setting Standards: New York Sessions 1983 (ボックスセット)

こちらもボックスセットですが、スタンダーズ・トリオ最初の作品かつ、歴史的資料としても重要です。

新しい音楽を創りあげようという、野心も感じます。

デビュー盤にして最高。
今でも新しい発見がある、トリオの金字塔です。
>>>ECMレコード公式ホームページから視聴できます。 (外部サイト)
ディスク 1
01. Meaning of the blues
02. All the things you are
03. It never entered my mind
04. The Masquerade Is Over
05. God Bless The Child
ディスク 2
01. So tender
02. Moon and sand
03. In love in vain
04. Never let me go
05. If I should lose you
06. I fall in love too easily
ディスク 3
01. Flying, Part 1
02. Flying, Part 2
03. Prism